2015年01月20日

コザ十字路 巨大壁画が完成しました!



このブログでも度々お伝えしていましたコザ十字路の巨大壁画
「琉球絵巻の巨大壁画がコザ十字路・銀天街にお目見え!」
(2014年09月03日)

この度、全工区が完成しシート足場も外れ、全体を見ることができるようになりました!

この様子はNHK沖縄のローカルニュースでも取り上げられましたよ。
コザ十字路 巨大壁画が完成しました!


YouTubeにもアップされているようです。観てみたい方は、削除される前にどうぞ。

そんな壁画の全体像を私なりに解説したいと思います。

第一区①-越来グスクと琉球絵巻-

この巨大壁画のスタートとなる越来グスクと琉球絵巻のストーリー。この壁画のあるコザ十字路のほど近くにある「越来グスク跡」。
戦後米軍に城壁を破壊され、今は記念碑しかありませんが、ここは第一尚氏六代王・尚泰久王が越来王子のころに居城したと言われています。
もし城壁が残っていれば、確実に世界遺産に登録されていただろうとも言われています。
壁画には尚泰久王の他、娘で琉球王史上絶世の美女と言われている百度踏揚、護佐丸阿麻和利の乱に関わった中城城主・護佐丸、勝連城主・阿麻和利、乱で百度踏揚を救った鬼大城(おにうふぐしく)。
そして越来グスクにも関わりのあると言われている第二尚氏初代王・尚円王、その弟で越来の地に墓のある尚宣威王の姿も見えます。

第一区②

沖縄市コザで盛んなエイサーを伝えたと言われる袋中上人、琉球王国時代の庶民の文化などが描かれています。

第二区-沖縄戦直後。越来グスクの破壊と米軍統治下の沖縄-

時は流れ時代は1945年。沖縄は米軍統治下に置かれ、近くにあった越来グスクはコザ十字路一帯の土壌改良として城壁が破壊されます。



ブルドーザーに乗るマッカーサーが城壁を壊す。収容所送りになった市民は米軍の基地建設に利用される。
そんな米軍統治下圧政の中でも命が助かったことを喜ぶ「ヌチヌグスージサビラ」と人々を希望に向かわせた、小那覇舞天の姿もあります。

第三区①-復帰前のコザ十字路、照屋黒人街のにぎわい-

ベトナム戦争の狂乱の景気に賑わったコザ。コザ暴動の起こった中央・BC界隈は米軍の中でも白人街でしたが、このコザ十字路界隈は照屋黒人街と呼ばれ、また独特の雰囲気がありました。第三区①は黒人街のにぎわいを描いています。

第三区②-復帰後のコザ十字路、市場通りのにぎわい-


復帰直前から復帰後は市民のにぎわい。沖縄各地に現れたアーケード商店街は買い物をする市民で賑わいました。



銀天街の代名詞とも言われる「天ぷら」もまるで写真のような描写で描かれています。
壁画の中には、今でも現役でがんばるお惣菜屋さんの似顔絵も。この壁画を観に来たら、ぜひサーターアンダギーを買いに行ってみてくださいね(笑)。
そして巨大壁画に巨大なぷーらくん(銀天街キャラクター)。実はこの巨大壁画の1区~4区まで、ところどころにぷーらくんが時空を旅して現れています(笑)探してみてくださいね。

第四区-コザの過去から未来を案内する巨大な龍と街のにぎわい-


この巨大壁画は全体をつなげてみると、巨大な龍が全ての工区につながっています。
龍は琉球王国のシンボル。越来グスク時代から現在そして未来の沖縄を見守っているのです。
龍の足元には、これからまた再出発するコザ十字路・銀天街の様子が描かれています。
そして壁画の登場人物もミニチュア化されています。芸が細かいですね(笑)


明るい時間に壁画を見学される人は、ぜひその足で越来グスク跡、越来の白椿、そして水辺公園を散策してみるのもいいですね。
コザ十字路 巨大壁画が完成しました!

沖縄市観光協会コザ・インフォメーションセンターでも「巨大壁画解説と越来グスクの琉球王国歴史ロマンあるき」のツアーを企画しているそうです。沖縄市観光協会登録ガイドの私もただいまコザや越来グスクについての歴史を勉強中。いずれはごーやー荘のお客様にもツアーを企画したいと考えていますよ!

夕方の頃に壁画を見に行く人は、その帰り道で沖縄唯一の大衆銭湯「中乃湯」さんで旅の疲れを癒やすのもいいですね♨



夜の時間にライトアップされた壁画を見に行く人は、コザ十字路屋台グループの屋台で美味しいラーメン・うどんやジャンボ焼き鳥も楽しめますよ~。
コザ十字路 巨大壁画が完成しました!
コザ十字路 巨大壁画が完成しました!
コザ十字路 巨大壁画が完成しました!
コザ十字路 巨大壁画が完成しました!


沖縄市コザの新たな観光スポットとして、これからどんどん人が訪れることと思いますよ!


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Posted by ごーやー荘の秀 at 18:03│Comments(0)KOZAのモニュメント
 
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