2007年06月04日
タコスとタコライス

沖縄旅行で食べたい沖縄料理と言えば、沖縄そば、ゴーヤーチャンプルー、海ぶどう、etc。たくさんの料理が候補として出てくると思います。
そんな候補の一つに(二つに?)タコスとタコライスがあげられるのではないでしょうか。
最近はどちらかというとファーストフード感覚のタコスよりも、ランチで食べられるようなタコライスの方が人気なのでは。
そしてタコライスの方はガイドブックにもどどーんと紹介されていたりして、認知度もタコライスの方が高いような気がします(お客さまとの会話から)。
画像の左がタコス、そして右がタコライス。
タコスとはメキシコの料理でジューシーに味付けされたひき肉をレタス、チーズなどと一緒にトルティーヤというトウモロコシの粉で作った皮で包み、トマトをトッピングして食べるメキシコ版ハンバーガーとでも言いましょうか。
それに対しタコライスはタコスの具をアレンジした、日本の食べ物なのです!
その昔、沖縄本島北部の金武という街の、とあるパーラーの店員がタコスを作るので余ったタコスミート、レタス、チーズをピラフを作り余ったライスの上に乗っけて食べていたまかない料理が評判になり、そのお店のメニューとなり沖縄中に広がって行ったというのがタコライスなのです。
そのタコライスを開発したのがキン○タコス。これは金武町に本店があり、沖縄各地に支店があるので見かけたら食べてみて下さい(実はお店によって味、大きさが違うのです)。
さて、私が言いたいのは、有名になった金武のタコス街。あたかもタコスは金武の食べ物と思われているようですが、実はその元祖はコザにあり!ということなのです。
沖縄で最初にタコスを出したのは、かの有名なチャーリー多幸寿(タコス)。戦後のコザの復興をタコスに託し「幸せと寿が多く訪れるに」という当て字のお店。ここから沖縄のタコスの歴史は始まって行ったのです。
実は、タコライスと言うのは一般家庭の食卓にも比較的良くのぼるメニューなのです。なぜか。単に沖縄の人がタコライスが好きだからと言うだけではなく、調理が簡単だから。スーパーにあるタコスシーズニングでひき肉を煮込み、熱々ご飯の上にひき肉とレタス、チーズ、トマトをのせるだけ。およそ20分(ほとんどがひき肉の煮込み時間)。これでだれでも簡単にタコライスが作れるのです。
それに対し、タコスはトルティーヤの大きさ、揚げ具合・堅さ、そしてちょうど良い(食べてもこぼれない)タコスミートとレタスの量。チーズも突き詰めてこだわればレッドチェダーチーズを選択するなど、お店によってかなり研究されているのです。
この違いがお店によってタコスの味が違うということにつながっているのです。一方、タコライスはどこで食べても、おいしいから。
ということで、コザの元祖タコス。ぜひ食べ歩いてみて味の違いを比べて下さい。
マスターおすすめ
チャーリータコス、ミッキー食堂、メキシカンハウス・リマ、セニョールタコス
こだわりタコス
四季彩、国、タコベル
ところでタコスと聞いてタコの酢の物と思った人、タコライスと聞いてタコのピラフと思った人。
全然恥ずかしくありません。たぶん沖縄通を気取っているあなたの隣の人も絶対最初はそう思っていたはず。実は私も、、
Posted by ごーやー荘の秀 at 01:08│Comments(0)
│コザで食べる