2007年08月30日
2007エイサー道ジュネーギャラリー
沖縄の旧盆に行われるエイサー。各青年会が自分の部落を夜通し練り歩く「道ジュネー」が行われます。
もともとは旧暦7月15日のみ行われていた道ジュネーですが、地域の事情(エリアの広さ)やイベント的な様相から旧暦の7月13日からの3日間に行われるのが普通になりました。
そしてこの3日間、お目当ての青年会や、数多くの青年会の違いを比べて見るなどといった、いわゆる「追っかけ」もエイサーの楽しみ方になっています。
ごーやー荘にもそんな「追っかけ」の観光客が、この時期は多く宿泊されます。
かく言う私もエイサー追っかけ隊の一人です
ということで今回の日記は「2007年秀さんのエイサー追っかけ道ジュネーギャラリー」です。
8月25日(旧暦7月13日:ウンケー)
天気予報は晴れ。午前中まで絶好の道ジュネー日和と思いきや、午後からものすごい大雨
エイサーが出発する夕方になっても降りやまず、早々に道ジュネーを中止にする青年会もありました。
それでも午後9時頃から雨が小降りになると、次第に待ちのあちこちから三線と太鼓の音が響いてきました。
その音を聞いてお客様にも連絡を取り、今年のエイサー追っかけツアーの開始です。
安慶田青年会(22:30)
今年の一番目は安慶田青年会。町をウロウロすること30分。かねひでコザ十字路店で休憩しているところを見つけました。
小雨の中、太鼓にビニールをかぶせての苦肉の演舞。熱気でいつの間にか雨もやんでいました。
久保田青年会(23:00)
さて次はどこへ?と決めかねていましたが、去年山里交差点付近で久保田青年会と山里青年会が、この時間帯にガーエー(エイサー競演)をやっていたのを思い出し、そちら方面へ。良いタイミングで久保田青年会がエイサーをやっていました。
そして驚いたことに、女性の大太鼓打ちゃーが!男性に負けない迫力ある演舞でした。
山里青年会(24:00)
男だけの青年会。とても力強いエイサーです。
結局、久保田と山里のガーエーを今年見ることは出来ず。残念
園田青年会(24:30)
コザエイサーの中でも実力、人気共にNo.1の青年会。いつもならこの時間帯に演舞しているであろうむつみが丘公園に行ってみるが誰もおらず、静かなまま。雨の影響でルートが変更されたのだろうかと諦め、宿に帰る途中!路地の奥からエイサーの香りが漂ってきて(笑)、いってみるとやっていました園田青年会。今年もその統率感はピカイチ。格好良かったです。
1日目終了(26:00)
8月26日(旧暦7月14日:ナカヌヒ)
室川青年会(20:30)
この日はごーやー荘の前で室川青年会が演舞披露&休憩をとります。この日も差し入れのおにぎりを振る舞い。楽しいひとときでした。
(詳細は前回日記参照)
住吉青年会(22:30)
ごーやー荘の道向いにある住吉エリア。ここは住吉青年会が通過します。
ごーやー荘からほど近いコザボウル駐車場でエイサー演舞。そして一部はボウリング場の中で!太鼓が響く中、ボウリングに興じる人達。不思議なコントラスト(笑)
いつもなら2日目は宿に近い農連市場付近で7団体によるエイサーガーエーが行われるのですが、今年は中止に。非常に残念とおもっていたところ、お客様から他のガーエー情報を聞き、泡瀬エリアへ出発。
5団体によるガーエー
泡瀬三区青年会(24:30)
普段はなかなか泡瀬エリアまで行くことはなく、初めて見る青年会。しかし、圧倒的な人数と地方三線の安定感が実力十分。
照屋青年会(25:00)
白い装束がポイントの青年会。やたらチョンダラーが多い(笑)。でも最後はチョンダラーの大アクロバットで大盛り上がり。
東青年会(25:30)
実力、人気とも上り調子の東青年会。激しい動きのエイサーに加え、「あやぐ節」のスローテンポなエイサーは、背中ゾクゾクで感動ものです。
中城久場青年会(26:00)
こちらもなかなか見ることのないエイサー。オーソドックスな踊りで、安定感十分。
最後は各青年会と観客入り乱れてのカチャーシー大会。ええ、私もおどりました!
8月27日(旧暦7月15日:ウークイ)
ウークイは、ご先祖をお送りする日。この日は夜遅くに各家庭でお送りをします。
ということで、お送りに時間がかかってしまいエイサー追っかけはだいぶ遅くなってから。お客様と連絡を取って一路向かった先
胡屋青年会(24:00)
ごーやー荘のある胡屋地区(ですが昔の地番から青年会は室川です)。ということでごーやー荘ともゆかりのある胡屋青年会に合流。
今年は新しくできたミュージックタウンでも演舞。地方の安定感と、迫力ある太鼓はとても見応えあり。
ウークイに1団体だけはなんと寂しいか。ということで次なるガーエー情報をもとに美里エリアへ。
4団体によるガーエー
住吉青年会(25:00)
昨晩観ることのできた住吉青年会がここでも出演。しかし、他の青年会に比べ人数の少なさは否めず。しかし隊列を工夫することで、人数の少なさをカバーし、見応えある演舞を披露。
登川青年会(25:30)
黄色い装束がポイントの青年会。かなりアクティブに飛びはね、身体の動く量はハンパなし。
松本青年会(26:00)
たぶん、これまで聴いた中で一番早い「唐船ドーイ」。ものすごい迫力です。
池原区青年会(26:30)
沖縄市北部エリアはとにかくやたらと動く。池原青年会もかなりの運動量。
そして最後は松本、池原、登川による、トリプルガーエー。圧巻。
8月28日(おまけ)
2007年の道ジュネー追っかけも27日のウークイで終わったと思いきや、胡屋青年会が25日に雨のため中止した分をこの日に道ジュネーしていました。幻の4日目はごーやー荘の近くにもくるということで、エイサーを観ることのできなかったお客様も、偶然のエイサー観覧に大喜びでした。
この日は満月。そして皆既月食のあった日。残念にも沖縄地方では雲が多く月食を見ることは出来ませんでしたが、胡屋青年会の道ジュネーが終盤を向かえる頃には、雲も晴れ満月が顔を出していました。
月に照らされる、幻想的なエイサー。
3日間、のべ16団体の追っかけをした2007年のエイサー道ジュネー。堪能しました。
もともとは旧暦7月15日のみ行われていた道ジュネーですが、地域の事情(エリアの広さ)やイベント的な様相から旧暦の7月13日からの3日間に行われるのが普通になりました。
そしてこの3日間、お目当ての青年会や、数多くの青年会の違いを比べて見るなどといった、いわゆる「追っかけ」もエイサーの楽しみ方になっています。
ごーやー荘にもそんな「追っかけ」の観光客が、この時期は多く宿泊されます。
かく言う私もエイサー追っかけ隊の一人です
ということで今回の日記は「2007年秀さんのエイサー追っかけ道ジュネーギャラリー」です。
8月25日(旧暦7月13日:ウンケー)
天気予報は晴れ。午前中まで絶好の道ジュネー日和と思いきや、午後からものすごい大雨
エイサーが出発する夕方になっても降りやまず、早々に道ジュネーを中止にする青年会もありました。
それでも午後9時頃から雨が小降りになると、次第に待ちのあちこちから三線と太鼓の音が響いてきました。
その音を聞いてお客様にも連絡を取り、今年のエイサー追っかけツアーの開始です。
安慶田青年会(22:30)
今年の一番目は安慶田青年会。町をウロウロすること30分。かねひでコザ十字路店で休憩しているところを見つけました。
小雨の中、太鼓にビニールをかぶせての苦肉の演舞。熱気でいつの間にか雨もやんでいました。
久保田青年会(23:00)
さて次はどこへ?と決めかねていましたが、去年山里交差点付近で久保田青年会と山里青年会が、この時間帯にガーエー(エイサー競演)をやっていたのを思い出し、そちら方面へ。良いタイミングで久保田青年会がエイサーをやっていました。
そして驚いたことに、女性の大太鼓打ちゃーが!男性に負けない迫力ある演舞でした。
山里青年会(24:00)
男だけの青年会。とても力強いエイサーです。
結局、久保田と山里のガーエーを今年見ることは出来ず。残念
園田青年会(24:30)
コザエイサーの中でも実力、人気共にNo.1の青年会。いつもならこの時間帯に演舞しているであろうむつみが丘公園に行ってみるが誰もおらず、静かなまま。雨の影響でルートが変更されたのだろうかと諦め、宿に帰る途中!路地の奥からエイサーの香りが漂ってきて(笑)、いってみるとやっていました園田青年会。今年もその統率感はピカイチ。格好良かったです。
1日目終了(26:00)
8月26日(旧暦7月14日:ナカヌヒ)
室川青年会(20:30)
この日はごーやー荘の前で室川青年会が演舞披露&休憩をとります。この日も差し入れのおにぎりを振る舞い。楽しいひとときでした。
(詳細は前回日記参照)
住吉青年会(22:30)
ごーやー荘の道向いにある住吉エリア。ここは住吉青年会が通過します。
ごーやー荘からほど近いコザボウル駐車場でエイサー演舞。そして一部はボウリング場の中で!太鼓が響く中、ボウリングに興じる人達。不思議なコントラスト(笑)
いつもなら2日目は宿に近い農連市場付近で7団体によるエイサーガーエーが行われるのですが、今年は中止に。非常に残念とおもっていたところ、お客様から他のガーエー情報を聞き、泡瀬エリアへ出発。
5団体によるガーエー
泡瀬三区青年会(24:30)
普段はなかなか泡瀬エリアまで行くことはなく、初めて見る青年会。しかし、圧倒的な人数と地方三線の安定感が実力十分。
照屋青年会(25:00)
白い装束がポイントの青年会。やたらチョンダラーが多い(笑)。でも最後はチョンダラーの大アクロバットで大盛り上がり。
東青年会(25:30)
実力、人気とも上り調子の東青年会。激しい動きのエイサーに加え、「あやぐ節」のスローテンポなエイサーは、背中ゾクゾクで感動ものです。
中城久場青年会(26:00)
こちらもなかなか見ることのないエイサー。オーソドックスな踊りで、安定感十分。
最後は各青年会と観客入り乱れてのカチャーシー大会。ええ、私もおどりました!
8月27日(旧暦7月15日:ウークイ)
ウークイは、ご先祖をお送りする日。この日は夜遅くに各家庭でお送りをします。
ということで、お送りに時間がかかってしまいエイサー追っかけはだいぶ遅くなってから。お客様と連絡を取って一路向かった先
胡屋青年会(24:00)
ごーやー荘のある胡屋地区(ですが昔の地番から青年会は室川です)。ということでごーやー荘ともゆかりのある胡屋青年会に合流。
今年は新しくできたミュージックタウンでも演舞。地方の安定感と、迫力ある太鼓はとても見応えあり。
ウークイに1団体だけはなんと寂しいか。ということで次なるガーエー情報をもとに美里エリアへ。
4団体によるガーエー
住吉青年会(25:00)
昨晩観ることのできた住吉青年会がここでも出演。しかし、他の青年会に比べ人数の少なさは否めず。しかし隊列を工夫することで、人数の少なさをカバーし、見応えある演舞を披露。
登川青年会(25:30)
黄色い装束がポイントの青年会。かなりアクティブに飛びはね、身体の動く量はハンパなし。
松本青年会(26:00)
たぶん、これまで聴いた中で一番早い「唐船ドーイ」。ものすごい迫力です。
池原区青年会(26:30)
沖縄市北部エリアはとにかくやたらと動く。池原青年会もかなりの運動量。
そして最後は松本、池原、登川による、トリプルガーエー。圧巻。
8月28日(おまけ)
2007年の道ジュネー追っかけも27日のウークイで終わったと思いきや、胡屋青年会が25日に雨のため中止した分をこの日に道ジュネーしていました。幻の4日目はごーやー荘の近くにもくるということで、エイサーを観ることのできなかったお客様も、偶然のエイサー観覧に大喜びでした。
この日は満月。そして皆既月食のあった日。残念にも沖縄地方では雲が多く月食を見ることは出来ませんでしたが、胡屋青年会の道ジュネーが終盤を向かえる頃には、雲も晴れ満月が顔を出していました。
月に照らされる、幻想的なエイサー。
3日間、のべ16団体の追っかけをした2007年のエイサー道ジュネー。堪能しました。
Posted by ごーやー荘の秀 at
01:19
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2007年08月27日
ごーやー荘でエイサーを楽しむ
沖縄は旧暦で節々の行事を行います。
そして今年は8/25〜27が旧暦の7月13〜15日にあたり、お盆(旧盆)を向かえています。
特にコザを含めた沖縄本島中部ではエイサーと呼ばれる盆踊りのような行事が盛んです。
盆踊りといっても、やぐらを囲んで炭坑節を踊るのとはワケが違います。
沖縄のエイサーは三線の音に合わせて、男性が太鼓を打ち鳴らし、女性はあでやかに踊り、部落内を練り歩きます。
夕方から始まって夜2~3時まで練り歩く、まさに体力と気力の限界まで(それを3日間も)踊り歩くのです。
その勇壮な様を見た人はエイサーの魅力に取り憑かれてしまうことでしょう。
さてそんなエイサーに沸き立つコザにあって、ごーやー荘でも旧盆の2日目は地元の室川青年会がまさに宿の目の前で演舞を披露してくれます。
そしてごーやー荘の前で演舞した後は、休憩タイム。その休憩タイムのために、ごーやー荘では毎年差し入れをしています。
差し入れメニューのメインはおにぎり。エイサーを踊って汗をかいた身体には塩分とあっさりと食べられるものがいいだろうと言うことで、毎年おにぎりを握っています。
おととし、ごーやー荘での差し入れ準備を手伝ってくれてから毎年、おにぎりを握るために泊まりに来るお客様も(笑)。そんなお客様にまじって子供達も手伝ってくれます
差し入れを作っている私たちにも差し入れが(笑)。
これは沖縄市登川の「メタルチキン」のガーリックチキン。激ウマ。
差し入れの準備を、お客様とおしゃべりしながらおこなっていたら、いつのまにか空には十四夜の月が。
ライトアップしているごーやー荘
エイサーの音がだんだんと近づいてきたので、差し入れをセッティング。
おにぎり、たくあん、ビール、泡盛、ソフトドリンク、チューベットなどなど
エイサーの先頭が見えてきました
宿の前に到着。休む間もなく、演舞を開始。5分ほどの演舞に宿泊客の皆さんも大喜びです。
演舞が終わってしばしの休憩。おにぎり、たくあんなど、どんどんなくなっていきます。
都市部での人のつながりが軽薄になっていっている時代にあって、沖縄のエイサーは単に旧盆のイベント言うことだけではなく、演舞する青年達を支える壮年の人達。それをねぎらう地域の人達と、そんなつながりを眺めながらはしゃぐ子供達。そんな地域のつながりがエイサーには溢れています。
この日は、ごーやー荘に泊まって沖縄に移住した人達にも声をかけます。するとみなさんエイサー見たさにごーやー荘に帰ってきてくれますが、久しぶりに見る顔は、沖縄生活を満喫している顔。そんな笑顔を見るとこちらも嬉しくなってきます。
地域のつながりと人のつながりをはぐくんでくれるエイサー。そんなエイサーが大好きです。
休憩も終わり、青年会はまたエイサー演舞にまわります。一日5〜6時間のエイサー演舞、お疲れ様
そして今年は8/25〜27が旧暦の7月13〜15日にあたり、お盆(旧盆)を向かえています。
特にコザを含めた沖縄本島中部ではエイサーと呼ばれる盆踊りのような行事が盛んです。
盆踊りといっても、やぐらを囲んで炭坑節を踊るのとはワケが違います。
沖縄のエイサーは三線の音に合わせて、男性が太鼓を打ち鳴らし、女性はあでやかに踊り、部落内を練り歩きます。
夕方から始まって夜2~3時まで練り歩く、まさに体力と気力の限界まで(それを3日間も)踊り歩くのです。
その勇壮な様を見た人はエイサーの魅力に取り憑かれてしまうことでしょう。
さてそんなエイサーに沸き立つコザにあって、ごーやー荘でも旧盆の2日目は地元の室川青年会がまさに宿の目の前で演舞を披露してくれます。
そしてごーやー荘の前で演舞した後は、休憩タイム。その休憩タイムのために、ごーやー荘では毎年差し入れをしています。
差し入れメニューのメインはおにぎり。エイサーを踊って汗をかいた身体には塩分とあっさりと食べられるものがいいだろうと言うことで、毎年おにぎりを握っています。
おととし、ごーやー荘での差し入れ準備を手伝ってくれてから毎年、おにぎりを握るために泊まりに来るお客様も(笑)。そんなお客様にまじって子供達も手伝ってくれます
差し入れを作っている私たちにも差し入れが(笑)。
これは沖縄市登川の「メタルチキン」のガーリックチキン。激ウマ。
差し入れの準備を、お客様とおしゃべりしながらおこなっていたら、いつのまにか空には十四夜の月が。
ライトアップしているごーやー荘
エイサーの音がだんだんと近づいてきたので、差し入れをセッティング。
おにぎり、たくあん、ビール、泡盛、ソフトドリンク、チューベットなどなど
エイサーの先頭が見えてきました
宿の前に到着。休む間もなく、演舞を開始。5分ほどの演舞に宿泊客の皆さんも大喜びです。
演舞が終わってしばしの休憩。おにぎり、たくあんなど、どんどんなくなっていきます。
都市部での人のつながりが軽薄になっていっている時代にあって、沖縄のエイサーは単に旧盆のイベント言うことだけではなく、演舞する青年達を支える壮年の人達。それをねぎらう地域の人達と、そんなつながりを眺めながらはしゃぐ子供達。そんな地域のつながりがエイサーには溢れています。
この日は、ごーやー荘に泊まって沖縄に移住した人達にも声をかけます。するとみなさんエイサー見たさにごーやー荘に帰ってきてくれますが、久しぶりに見る顔は、沖縄生活を満喫している顔。そんな笑顔を見るとこちらも嬉しくなってきます。
地域のつながりと人のつながりをはぐくんでくれるエイサー。そんなエイサーが大好きです。
休憩も終わり、青年会はまたエイサー演舞にまわります。一日5〜6時間のエイサー演舞、お疲れ様
Posted by ごーやー荘の秀 at
11:57
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